家族ってなんだろう ー書く理由ー

私は、普通に会話のできる父が欲しかったです。
にこにこして孫の成長を見守るような祖父だったら、お正月を施設で迎えさせるようなことはなかったでしょう。

父も
「ひとりで寂しい」
と、従兄弟を介して私に伝えるようなことは、なかったはずです。



私は、妹が白血病になり移植が行われることになった頃、父に手紙を出しました。

姪っ子に赤ちゃんが生まれて、私が世話をしに行ったこと、CちゃんだけでなくSちゃんとも連絡を取り合っていること、実家の空き家については娘夫婦が時々覗いてくれていること、郵便受けの中を片付けてくれていること、台風の時には家を見に行ってくれたことなどを書き、これこそが Big Familyだという実感を私は得て、家族の良さを感じていることなどを書きました。
家族それぞれ個々人には人権もあり、それぞれの考え方や意見があるから、それをお互いに認め合い相手の意見を聞くことこそがより良い人間関係を作るのだということも書きました。
私の個人的な意見だと聞き入れてもらえないので、大学教授である平木典子さんの「アサーション入門」「アサーティブな関係」という著書を参考に、その方の考えを拝借して、紹介する形で父に伝えました。


人の意見を聞けない父には、何も通じませんでした。
怒りしか感じなかったようで、その怒りを妹や従兄弟にぶつけて終わりました。

残念です。

父は自分を大事にして欲しい、自分を尊敬して欲しいと思っているはずですが、その方法を知らないのでしょう。

人を怒鳴って制圧し、自分の支配下に置こうという考えしかない父には、到底、家族の意見を聞くなどという姿勢はないのでしょう。
妻にも娘にも人権はないと思っているようですし、それらに発言権などないと考えているのでしょう。
ましてや、父に対して私たちが反対の意見を言うなど言語道断、許されざる行為なのでしょう。

私は子供の頃から怒鳴られて育ちました。
それがよその家とは違うのだということを知った頃から、そのことを隠して努めて明るい子を演じてきたように思います。
高校時代のある日、前夜にさんざん怒鳴られ、お前は傲慢だと言われたことがお腹の中で渦巻き、自殺を考えました。

それが実行せずに終わった時の虚しさの中で、私は考えを変えました。

大学生になったら少しは私のやることも認めてくれるようになるのではないか、社会人になれば少しは普通の親子のような会話ができるようになるのではないか、結婚すれば個人対個人のような普通の立場で話せるのではないか、子供ができれば、きっと優しい顔も見せてくれるのではないだろうか、、、

父との関係を普通の親子のようなスタイルにしたいと、何度も努力をしてきました。

母の病気が重くなり、私が看病に通う日々が始まった時には、私が両親の食事まで用意して運んでいました。
母のシャワーの世話から通院の送迎もしていました。
それでも父との普通の会話はできませんでした。
自分が無料で雇われた家政婦もしくは、それ以下という感覚しかありませんでした。

母が亡くなったとき、葬儀の準備途中でも私は葬儀社や親戚たちの前で怒鳴られ通しでした。
3、4年前から母のため(父のため)やってきたことを否定され、罵倒されました。
親戚の前で読まれた父の日記には、事実に反し私がサボったということが書かれていました。

父が一人暮らしになってからも、何かと言えば私が呼びつけられて世話をしましたが、そこにも普通の会話は生まれませんでした。


父の誕生日を祝ったり、お盆やお正月には家族で父を訪ね、Big Familyを作りたかったのですが、残念ながら夢は泡と消え、義務でしかなくなりました。


試みたこと、すべて私の負けでした。
玉砕でした。



今、深センにいながらも、高齢の父を心配しない日はありません。
寂しい思いをしているのだろうな、気の毒だなとも思います。

でも65歳の娘を怒鳴り、私の息子がボロボロに傷つくまで怒鳴り、娘夫婦が怯える状況を作り、私の夫の仕事にまで怒りをぶつけた父を、これ以上どうにかしてあげるだけのエネルギーが私には残っていません。

どうしたら普通の関係になれるのか、私にはもう考える能力はありません。

だから、今は距離を置いています。
申し訳ないとは思いますが、父との向き合い方がわかりません。


家族ってなんなんでしょう。

ちょっと煙たいところがあって、時々はお説教もするけれども、楽しい話をお互いにできるような家族の形って、テレビドラマの中だけのことなのでしょうか。

理想には程遠いとしても、せめて怒鳴られない日々、どこに地雷があるかわからずヒヤヒヤしないでも良い日常を過ごしたかったという私の子供の頃からの希望は無謀だったのでしょうか。


父は常に自分を大事にして欲しい、ないがしろにしないで欲しいという気持ちを強く持っています。
ならば、なぜ、自分は家族を大事にしてこなかったのでしょう。
どうして大事な家族を怒鳴ることしかできなかったのか、父の作りたかった家族ってなんなのでしょう。


父には父の苦悩があったのかもしれない、とは思っています。

父も家族のあり方に悩んでいたのかもしれません。

そして私もまた、自分が家庭を作るにあたって、かなり悩み自己嫌悪もいっぱい経験してきました。
家族に笑顔を向けることができず、子供を厳しく叱ることしかできなかった自分を恥じ、反省しています。

今また、家族関係、家庭環境の影響、負の連鎖などを考えてみたいと思います。

テーマを「家族ってなんだろう」と、しました。
家族と申しましても、とくに私が父のことを考えるというスタイルで書き進むことになります。

父が元気なうちに、私が自分の心の整理をしておきたいというのが正しいかもしれません。

誰かに何かを伝えたいというよりは、自分で自分の心と向き合いたいと思っています。

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