この5年で・・・(3)

 シリーズ化しております。 (笑)

 近隣の物件を探すため、会社の女子(通訳代わり)に来てもらって、3人で不動産屋に行きました。


 不動産屋のお兄さんに、今、我々が住んでいるアパート内で、他にもっと広い部屋がないものかを聞いてみると、意外にも

 「今のあなたの住まいが一番広いタイプです」
という答えでした。

 キッチンも、他の間取りの部屋に比べて広い方だと言われ、

      どんだけ~~~~
と、思わず声が漏れそうになりました。

 じゃあ、うち以外のタイプの部屋にお住いの、あのアパート住民は、うちより狭いキッチンで何を作って何を食べているの!?

 当地の方々は、あまり手の込んだお料理をなさらないとは聞いておりますが、いえいえ、普通にご飯炊くだけでも、狭いでしょ!あそこ!!!

 外食産業が発達していて、それだけでなく、家にいながらポチッとすれば、なんでも届けてくれるライフスタイルが当たり前の深センですから、キッチンなくてもスマホさえあれば問題ないのでしょうね。



 こちらの条件を伝えると、お兄ちゃんがパソコン画面を見つつ、実際に見に行く場所を決めました。

 我が家から徒歩で10分程度でしょうか。

 見るからに 古い!!!

 我々のアパートの良い点は、ほぼ新築だったことですから、今更、古い物件に興味はありません。

 それでも、一応、見に行くだけ行きました。

 内覧した部屋は、まだ改装の途中でした。
床は張り替えられてあるようですが、キッチンやシャワールームが、恐ろしく汚くて臭い。

 こんな状態で見てもイメージはつかめませんが、そこにオーナーがやってきて、土足でズカズカ入っている我々の足元を寂しげに見つめつつ、自分はスリッパに履き替え

 「床は綺麗に張り替えたんだ」
と、切なげに訴えておられました。

   ごめんなちゃい

 調度品などは新しいものに買い換えるそうですが、備え付けの家具や食卓を見る限り、このオーナーのおじさんと私の趣味は合わないだろうな~と思います。

 残念ながら、様々な不満点がある部屋でしたので、「なし」に。

 
 
 その不動産屋の隣にも不動産屋があります。

 会社の女子は、最初の不動産屋のお兄ちゃんと談笑した直後に、挨拶もせず、なんの躊躇もなく隣の不動産屋へと入って行きました。

 義理堅い日本人には考えにくい行動ですが、こちらでは、そんなこと当たり前なのでしょう。

 悪びれもせず隣の不動産屋に入る女子に、我々も付いて行きました。
  気の小さい日本人夫婦は、隣の不動産屋に会釈する感じで、女子について行きました。。

 隣の不動産屋との交渉決裂の気配を察したと思われる今度の不動産屋のお兄さんが、私に椅子を勧めて、お茶ならぬお湯を出してくれました。
( 中国では冷たい飲み物は体に良くないと信じられているので、お湯が出てくることが多いです。)


今度のお兄さんは親切で、パソコン画面で間取りなどをしっかりと見せてくださり、その中で実際に見てみたい物件をチョイスさせてくれました。

 今のアパートから、ごくごく近い物件に行きました。

 しかーーし

 キッチンに冷蔵庫、入ってないや~~~~ん。

 パソコン画面では わからなかったキッチンの広さですが、今のアパートよりは広いものの、冷蔵庫を置く場所はない!

 ダメですや~~~ん。

 「それでは、もうひとつ」
と、同じアパート内で別の階に連れて行かれましたが、

 同じ間取りですや~~~ん

もう興味もなく、サクッと見た後は、

 次の場所へと移動しました。



 実は前々から通るたびに気になっていた建物です。

 ちょっと高級そうで、私たちには無縁と思われましたが、
今のアパートの家賃より、やや高い(1000元=16.000円くらい)程度で、広さはかなりアップします。

 築年数も同じ程度だと思いますから、見た目綺麗です。

 間取りは今より広くなる分、ゆとりがあり、魅力的です。シャワールームが2箇所あるのもポイントです。

 今のアパートも2箇所のトイレ、シャワーがあります。
小さい訪問者の多い我が家では、2箇所は助かります。

 だいたい海外の暮らしには、2箇所、3箇所のトイレがあるのが普通ですが、先ほどの不動産屋が見せてくれた物件は、どこもトイレがひとつしかありませんでした。

 夫と私はシャワールームを別々にしているので、これは条件として冷蔵庫の次くらいに大事です。

 
 キッチンに冷蔵庫が入ること、眺望、広さ、トイレ2箇所ある間取り、備え付け収納の多さ

 何をとっても問題なしです。

 こちらでアパートを借りる際、冷蔵庫、エアコン、ソファ、最低限の家具、テレビ、ベッドなどが付いているものですが、ここは、まだそれらの全てが備わっているわけではありません。

 ということは、新しいものを入れてもらえる可能性が高いということで、その点は、今住んでいるところより条件は良いです。

 夫も私も、この物件を気に入っていたのですが、


 夫が、ふっと

 「キッチンの高さ、これ低くないか?」
と言いました。

 私、キッチンに冷蔵庫が入るかどうかばかりを気にしていましたので、シンクの低さには気付きませんでした。

 で、実際に立ってみると

 低~~~~~~!!!

 今のキッチンも低めです。背の高い私には日本でもどこでも標準タイプのキッチンは低いのが常ですから、そんなものかと思って腰痛を抱えつつ、腰を丸めて使っております。

 が、そんなもんじゃなく、低すぎます。

 シンクの中に野菜でも入れようものなら、それを洗うたびに でんぐり返し しそうなほど前につんのめります

 これは、あかん。

 会社の女子にも

 「ねえねえ、これ低すぎない?」
と、言うと、


 「ああ、確かに低いです」

 彼女の説明だと、
「このキッチンはブランドではない安いものを使っています。」

 え??  低いと安いの?

 ガス台の前に立った女子が

 「ここは、問題ないでしょ」
と、言います。

確かに、五徳が高下駄を履いたように高いから、火を使う料理に問題はなさそうです。

が、そこに立つと、私、換気扇に頭をぶつけます。


 ダメや~~~~~ん。


 夫も、毎日の家事の中で、またもキッチン問題で私の不平不満が爆発するのでは引っ越す意味がないと思ったのでしょう。

 「せっかくだけど、ダメだね、ここは」

と、諦めムード。


 こうして、


 目指せ!! キッチンに冷蔵庫!!!

 というスローガン虚しく、今のアパートに落ち着くのだろうな~という結末です。

 
 っていうか、キッチンに冷蔵庫って、スローガンにすること?
 夢!? 目標!?

 これ、日本だったら当ったり前 ・・・ じゃないの?


 その夜、夫に

 「アパート決めるのって、なかなか大変なのね。」
と、しみじみ言うと

 「でしょ?でしょ?? 今の住まい、案外良かったってことでしょ。
  ここを決めたボク、すごいと思わない?」
と、鼻高々でした。

 確かに、どこも帯に短し襷に長し だもの。


 う~~ん、、、あなたは エラい 


 ・・・と、一応、言っておこうか
 

この記事へのコメント

2019年03月09日 23:15
お部屋探し ご苦労様です。 深センは中国の中でも近代的な街だと思いますが冷蔵庫が置けるキッチンが少ないなんてビックリです。 トイレやシャワールームは複数あるのに・・・キッチンが重要視されないのは文化の違いということでしょうか?  最後の物件 あと少しだったのに残念ですね。
yu_mama
2019年03月10日 00:29
リカステさま
家探しシリーズ、お読みいただき、お疲れ様です。
昔住んでいた香港でもそうだったのですが、キッチンにシェフを入れるようなところは、とても広いキッチンがありますが、普通の家庭ではキッチンの存在は、あまり重要視されないようです。朝から、外で朝粥食べたり、飲茶で食事をするという習慣があり、外食が安くてたくさんありますからね。
トイレ、シャワールームが2箇所ありますが、バスタブはないところが多く、我が家もありません。ひとつでいいからバスタブ欲しいな~と思うこともありますが、そこは慣れてしまいました。掃除が楽だから、ま、バスタブなくていいか~。(笑)
最後の物件は、家賃も高めですし、広さもあって良かったんですけどね~。ただ、キッチンの低さだけでなく、お隣さんが通ると洗濯機置き場から見えてしまうという変な設計も気になって、引っ越す気にはなれませんでした~。やれやれ。


2019年03月11日 00:19
>ダメや~~~~~ん。

ホンマ、あきませんや~~~~ん(笑)
一番最後の物件、惜しかったですねえ^^;
でも、シンクの高さが合わないというのは つらいですね。毎日のことだし・・腰に限らず、あちこち支障がでてきそう
物件の内覧って、めんどくさくはあるものの、ワクワク感もありますよね。私はキライじゃないです(笑)
yu_mama
2019年03月11日 00:36
キーブーさま
なんだか、色々と見て回りましたが、引越し費用を出してまで行くような場所は見当たらないというか、冷蔵庫が入らないなら今と一緒だし、今の方がまだマシなんじゃないの?と思ってしまいます。
それにしても、シンクの低さは椅子に座ったらちょうどいいくらいで、どういう人が使うのだろう?と、疑問だらけです。あれでは、野菜も食器も洗えません。

私も日本でしたら、内覧するのワクワクして好きですよ。でも、ここ深センでは、もういいかな~って思っちゃいました。
あ、もちろん、予算の制限がなければ別です。
2019年03月22日 08:28
お国が違うとこんなにも大変なものなのですね。
お疲れさまでした。
日本も住みづらいと感じておりましたが、甘えていますね。
ところで、五年って早いものですね。
ユーママさんが深センへ移られたことがつい最近のように感じておりました。
yu_mama
2019年03月23日 00:11
パックさま
日本が基準だと思うと大間違いなのですが、どうしても日本人は日本の常識を当てはめてしまいますのでね。なかなか厄介です。下駄箱と冷蔵庫が並んでいるとか、キッチンに、そもそも冷蔵庫がないとか、そこを問題視すること自体が、相手には意味不明みたいです。
五年なんです。5月で5年ですが、夫は3月に家を決めていますからね。丸5年です。
早いですね。自分でも信じられません。それだけ年取ったということですし、日本に戻ってからの私の残された人生って、どれくらいなんだろう?と、不安になります。

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