本好きの育て方

 ブログを訪問していると、読書家の方々に出会うことが結構ある。 1ヶ月に何冊も読破し、それらの中から良かった本をご紹介くださる文章を読むと、私も読んでみたいな~と、その時には思う。

 思うのだが、日本に帰った時には、タイトルどころか、きれいさっぱり全てを忘れてしまっている。(ダメじゃん)

 多くの読書家の中でも、私がその文章に魅了されているおひとりキーブーさんが書いていた「この記事」に心奪われた。テーマは別のところにあるのだが、私は、伏線として書かれていた内容に興味を持った。彼女の読書好きになった理由をここに発見し、羨ましくも思った。

 読書家らしく語彙が豊富で表現力も豊かな彼女の文章は、構成もしっかりしていて実に読みやすい。読み手を考えて軽い調子で書かれ、関西人特有の笑いを含んでおり、読み手を虜にする力強さがある。

 この記事の中で、「子どもの頃に 毎月届く児童書」の話が書かれている。
箱に収まった本は装丁もきれいで、毎月タッチの違う挿絵も楽しみだったそうだ。

 彼女が、何歳くらいの時のことかはわからないが、自分宛に、毎月、開梱するのが楽しみな本が届くなんて、どんなに嬉しかったことかが窺い知れる。

 「どんな絵だろう! どんなお話だろう!?」
と、目を輝かしていたであろう幼子の姿が思い浮かぶ。



 子どもに本を読ませたい、という親の願いは、きっと誰もが持っているだろう。
いかに読書を好きにさせるか? どこの親も考えているものと思う。

 こんなにも素敵な方法で「本が楽しみ」という習慣があったなら、私もさぞや読書好きになっていたに違いない。



 我が家には、私が生まれる前に揃えられていた「少年少女文学全集」全50巻(岩波)がデーンと本棚に収まっていた。
それは、分厚くて重たい本で、表紙はどれも同じ。文字は小さく漢字だらけで、挿絵はほとんどない。あってもモノクロのペン画のような絵で、わくわくする要素はどこにもない。

 確か第1巻のギリシャ神話から始まり、日本の童話、文学は29巻あたりに入っていたように記憶している。

 これ、誰が読むの!?

 父は、「人間の教養は、難しい本を読むことで身につく」と信じて疑わない。子どもの絵本は教養とは呼ばない。同じ観点で、ピアノなど音楽も教養ではないと決めつけていた。(その後、50歳を過ぎた頃に、音楽が教養であることを知ったらしいが)

 もちろんテレビは、どんなに教養番組と謳われていても  NGだった。

 漫画などに至っては、天地がひっくり返っても子どもに絶対に読ませてはいけない「この世の悪」でしかなかった。

 
 そのような家庭環境に育った私が、読書好きだったかと言うと、否!!!

 私は、読書大っ嫌いの無教養っ子だ。

 正確に言うと、自分の読みたい本なら読みたいけれど、読まされる本への拒否反応が過剰に大きかった。

 そのまま大人になったので、読書量は少ないし、幅広い知識が得られていないことを悔いている。

 大人になってから思うのは、漫画でもテレビ番組からでも、人は興味を持ったところから知識を得て、教養を身につけていくものではないか!?ということだ。

 子どもの頃に、絵本を知らず、父から強要されたトルストイだの、トルストイだの、トルストイだの・・・って、他に知らんのかい!! 岩波の少年少女世界文学全集から指定された本を読まされ、感想文を書かされ、ダメ出しをされるという経験は、私を完全に読書嫌いにするには効果があったかもしれない。

 学校の図書館から借りて来る面白そうな児童書を否定され、もちろん、こっそり友達から借りた少女漫画なんかは見つかったら、3日間ほどは拷問に合うに違いないという緊張感ある毎日の中で、読書は私の義務でしかなかった。

 どこにも楽しみなど見つからなかった。

 だけど、大人になって思うのは、鉄腕アトムを見ていたら、科学に興味を持ったかもしれないのに~。とか、テレビでナポレオンソロをや逃亡者を見ていたなら、少しは横文字に強くなったかのしれないのにな~。って、まあ、それは私の言い訳に過ぎないけれど、少なくとも、子供の頃に本に対して「ワクワクする」体験が欲しかったな~と思う。

 私が我が子を育てる時、夜寝る前に絵本を読むのは習慣だった。
医者で順番待ちの時に待合室で私が本を読み聞かせていると、他の子も覗き込むほどだった。なにしろ、声色を使って臨場感たっぷりに演技を交えて読むのだから、そりゃー本格的な朗読会になるわけだ。そのあたり、私は得意分野だ。(なに自慢やら・・・笑)

 そのおかげかどうか、娘は本が好きになった。

 息子が3歳の時にソウルに行った。私が夜も電話対応などで忙しい役員についたことで、娘が弟に本を読み聞かせてくれていた。

 それで息子が本好きになったかというと、、、、微妙なので・・・

 結局のところ、私の読書嫌いも父のせいにしているだけで、そもそもが教養とは無縁の生活を好む体質ってことなのかしらねえ。。。

 

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この記事へのコメント

2017年07月09日 22:28
過分な お褒めの言葉をいただき、とっても嬉しいです。ありがとうございます(*^_^*)
思いつくままに つらつら書いてますので・・・構成などという概念とは無縁な我がブログ むしろyu-mamaさんのブログの方が 構成がしっかりしていて、文章力もおありになると思います。また それだからこそ、お褒めいただいたのが すごく嬉しいです

「少年少女文学全集」全50巻(岩波)って、すごいですね(^O^)
それはそれで、うらやましいです(笑)
でも、小学校低学年あたりだと、やっぱり きれいな挿絵の付いた本の方が、とっつきやすいですよね。

yu-mamaさんのお嬢さんは、本好きに育ったんですね。いいなあ。
わが家の こぶたたちは、どっちも本を読まないんですよ。幼稚園あたりまで読み聞かせをしたし、そのときには本好きだったんですけどね。あまりウルサク読む本を指定したりしない方がいいだろうと思って、それ以降は ほっぽっておいたのが良くなかったのかなあ。かえすがえすも、残念なことでありました^^;
yu_mama
2017年07月10日 01:43
キーブーさま
キーブーさまの許可なく、勝手に記事にさせていただきまして、ごめんなさい。
ブログというのは、そもそもが思いつくままにツラツラと書くものと私も思っておりますので、私の場合、あちこちに話が逸れて、気がつけば長文の割に何を書きたかったか忘れてしまうという情けな~い状態です。
この記事も、片手落ちのところがあり、今、どうやって補足しようかと考えています。
「世界少年少女文学全集」(タイトルを少し間違えていました・・・ほら、読んでいないもんだから)は、今でも実家の物置に入っていますが、本当にもったいないことに、私はほとんど読んでいません。読書好きの子供だったら、きっと楽しくて仕方ないでしょうが、私は食指が動きませんでした。日本昔ばなしが入っていた巻だけは、繰り返し読んでボロボロになっていましたが、それ以外は、父から強制的に読まされるまで、いっさい手も触れませんでした。父が怖いから、課題を与えられたら泣く泣く従っていましたから、好きになるはずないですよね。(苦笑)

娘は、文字に興味を持ったのが早かったので、それぞれの傾向ってあるのでしょうね。小1の時に、「赤毛のアン」を薦めたら、一気にファンになって、何度も読んでいたようです。そこから、「他にも紹介して」って言われて、女の子が好みそうなもの(父が絶対に私に読ませなかったような少女っぽいもの)を、薦めてみたら、見事にハマりました。私は、父に隠れて、そういうのは、こっそり読んでいたんです。まるで、男子高校生がコソコソと雑誌をめくるみたいですけど、、ホントに、布団の中でこっそり「若草物語」を読んだりして・・・目が悪くなりました。
2017年07月10日 10:11
ああたの 本の読み聞かせ どう考えても 面白そう あたし 思います
yu_mama
2017年07月10日 10:49
seizi05さま
はい。お聞かせしたいほど、私モノマネもしちゃいますし。。。(笑)
赤ずきんちゃんの声は、かわい~く、おばあちゃんの声は、トーンを落として大人の声で、狼の声は、しわがれ声から、最後はすごみを聞かせて
「なぜなら、お前を食べるためだよ!!」
と、こわ~く言いますとね。子供は、物語に惹き込まれます。

7匹の子ヤギのお留守番の話なんて、7匹の言い方、声を7通りに変えるんですから、そりゃーもう大変です。(笑)
どりばる
2017年07月14日 13:09
yumamaさんが読書嫌いだとはイガイでした~
でも その原因がトルストイとかだったのね それは嫌いになるのは、わかります
ワクワク感が、絶対必要ですね
または 本なんて読むな!と禁止されることかな。。
人間 やめろといわれるとしたくなる生き物ですから
私は 教室の後ろにあった児童図書が大好きでした。
家で本を買ってもらったという記憶がなくて。。
(父は勉強家でしたが)
もちろん挿絵がいっぱいという条件が高じて、手塚治虫にはまってしまいました。

yu_mama
2017年07月15日 01:29
どりばるさま
読書は、人に押し付けられてするものではないですね。そして感想文を書け!と言われ感想文にもダメ出しされたり、選ぶ本について、あれダメ、これダメと言われたら、間違いなく嫌いになります。
学校の図書室で借りてきた本も、そんなの読むなーと怒られていましたから。。。
はい。意味もわからず、トルストイの長ったらしいのを読まされ、不倫の話なんかを小学生に読ませるか!?って。。。

こっそり読む本は好きでした。(笑)
漫画は、とうとう読まないまま大人になってしまって、大人になってから漫画を読んでみたら、どの順番で読み進めたら良いのか、この吹き出しは、どっちを先に読むのか?とか、漫画の絵を見るのと文字を見るのと、どっちを先にするのか?とか、妙なところで初心者マークでした。
どりばるさんの漫画は、4コマなので順番がわかりやすいから大丈夫です。(笑)

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    Excerpt:    長文を書いてばかりの割に、内容があちこちに脱線する傾向にあり、細かな説明が不足してしまって誤解を生んでいるかもしれないので、ここで「前記事」についての補足説明をいたします。 Weblog: アンダンテに・・・ racked: 2017-07-10 12:23