胸が騒つく

 最近、日本のニュースを見ていて胸のざわつきを感じることが多い。国の動きも、都政も、東京オリンピックの競技場問題もザワザワするのだが、今日は別件で、、、

 あの東日本大震災で、立入禁止区域に指定された福島県の原発周辺地域から、他県に避難した住民に対する受け入れ地区で起こっている反応に失望を感じる。子供に限らず、大人までもが他者排斥の意思を表面に出し、受け入れに逃げ腰だという報道に、私は頭を抱えてしまう。

 私は東京に生まれ育った。東京なんて、日本全国のあちこちから人が集まって成り立っている都市なので、「ふるさと意識」も薄いし、これぞ東京人という誇りもなければ感慨もない。便利で住みやすく好きな都市ではあるが、それが自分のふるさとであり、他者を受け入れたくないなどという思いは微塵もない。もともと、父は佐賀県出身なわけで、そういう意味では私も純粋な東京人とは言えないのかもしれないが、だからというわけではなく、他者を受け入れないなどという感覚は、そもそも持ち合わせていない。

 これが地方で生まれ育ち、地元を離れたことがない人たちとなると、私とは地域への思い入れや考え方が違うのかもしれない。そこは、私の想像も及ばない範疇ではあるが、そのことと「原発事故による避難民」を受け入れる姿勢とは別のこととして考えられないものか?と、憤りすら感じる。

 朝のワイドショーを見ていたら、小学生の頃に避難したという高校生が、自分の思いを吐露していた。イジメに遭い、不登校になり、今は通信制高校で勉強をしているという。福島から避難してきた人々は、いわば被害者だ。あの原発が安全神話の強要により無理くり作られ、想定外の(という都合の良い言葉で装飾された)事故で、とんでもない前代未聞の最悪の事態を起こしたのは、避難民の所為ではないことくらい、誰にでもわかる事実だ。恨むべきところは、もっと大きな組織にあるはずで、いわば被害者である避難民に向けるものではない。

 そのわかりきったことが、大人にも理解できないとなれば、子供に正しい判断を求めるのは無理というものだろう。だからといって、イジメを肯定する気もなければ許す気もないが、子供に正しい知識を教え、適切な判断力を育てなければいけない。
今からでも遅くないので、きちんとした教育をし直さなければならない。残念ながら、子供に教えられる大人が育っていないのなら、まずは判断能力のない大人に向けて教育し直さなければならない。親が家庭で教えられないのだから、学校でしっかりと子供達に教えなければならない。

 震災から、何年経っていると思ってるの? 
この期間、謂れもない理由でイジメを受けていた子たちが複数いることが悲しい。悲しすぎる。

 たとえイジメる側に、どのような理由(普通の人からみたら理不尽なことだろう)があったとしても、いじめが許されるものではないことは言うまでもない。


 親の転勤でドイツで小学生時代を過ごしたある中学生が、帰国してからの日本のイジメに関して作文を書き、表彰されている。概要は
 「ドイツでのいじめは、周りに人がいるところで行われ、時には乱暴なことも起こるが、長引かない。
  一方、日本のいじめは誰も見ていないところで陰湿に行われ、それは長期にわたる。
 なぜ、そうなるのかを考えてみれば、ドイツの子は自分の意見を持っているが日本人は自分の意見を持たない。言わない。だから、陰湿ないじめが執拗に行われるのだと思う。ドイツでは、イジメをしている子に対して、周囲の子供達がイジメることがいけないことだと意見を言う。日本では、言えば自分がいじめられてしまうという思いもあり、自分の意見を言えない、言わない。
 私たち日本人は、まず自分の意見を言えるようにならなければいけないのではないか。」
ということだ。
 
 また、日本のいじめに関する捉え方についても触れていて、「いじめ対策」が正しく行われていないことを鋭く指摘している。不登校や自殺に追い込まれるほどの深刻な事態になるまで、教育者が正しく導けないことの責任を問うような内容だった。

 この作文から、私たちが学ぶべきは多いと思う。狭い了簡で物事を判断すれば、ろくなことにならない。視線を少し広げて、社会の中の個人を捉える目が必要なのだろう。

 海外に出て生活をしていると、自ずと日本人というものを客観視できる部分もあるが、別に海外に出なくても、見方を変えれば十分に想像できることだと思う。

 まとまりの悪い文章になってしまったが、私の胸のざわつきは、そうそう簡単に整理つくものではない。 

 

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この記事へのコメント

どりばる
2016年12月18日 17:08
このことは ほんとうに寒々しくて 日本人として、恥ずかしいことです。
哀しいですね。
私は 親もですが 教師の責任大だと思います
教師が、生徒に偏見をもつことは 許されないことです
今、日本では 児童相談所、保育園、立体ハイテク墓地 なんでもかんでも 自分の近所にできることを反対する住民が多いことに驚きます。排他的日本人==何かおかしい。。。 
目の色の違うトルコの船員を命がけで救った和歌山の昔の漁民がいたことを思い出さないといけませんね

USAでは富裕層だけの街が独立するのも驚きですが・・・
yu_mama
2016年12月18日 21:55
どりばるさま
同じ日本人なのに、こういうことが起こると恥ずかしいです。変な表現かもしれませんが、外地で生活していると、反日感情のある国においても個人の受け入れは友好的でしてね、それに比べて同じ日本人なのに。。。と思ってしまいます。
確かに教師の責任大きいと私も思います。
私がソウルから帰国した時、子供達を連れて学校に挨拶に行き、ランドセルでないとダメか?と聞いたら
「お母さん、ここは日本ですよ。周囲と同じようにしてください」
って、最初に先生に言われましたよ。
そしてね、
「帰国子女は自己主張が強いから困るんです」
と、言われましたよ。
意見を持つことを否定されるような教育方針に驚きました。教師の尺度の偏向的なことに起因する問題が多い現実、見るに耐えられません。

自分さえよければ、という考え方は理解できませんね。当地には、その傾向が多いのですけど、日本人も他国のことを言えないですね。困っているときはお互いさま!!という言葉は、すでに死語ですかね。

これからの USAのこと、ますます気になりますね。中国もそうなのですが、貧富の差の激しさは日本人の想像を超える桁ですからね。それはそれで問題ですが、日本人は日本人で色々な意味でのレベルがど~んと下がってしまっているように感じます。

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