隔離生活の覚書

隔離期間は11月22日深夜(23日に日付が変わっていた頃だったか)から、12月6日19時過ぎくらいまででした。

その間、3食は中華弁当が部屋の前に置かれたテーブルに配られます。各部屋のチャイムを鳴らし、ノックもした上で「朝食」とか「昼食」などと中国語で言われます。


ドアを開ければ、すでに誰もいない状態です。覗き窓から見ていると、防護服を着た人がお弁当を各部屋の前にあるテーブルに配っているようでした。

基本、隔離期間中は誰とも会いませんが、唯一PCR検査の日だけは、防護服を着た検査技師と対面します。検査は6日目と13日目に行われました。


お弁当は、朝はお粥と麺など炭水化物の重ね技で、ドリンクタイプのヨーグルト、フルーツ(バナナとか、キンカン3個など)がつきます。私の隔離ホテルは他のホテルに入った人と比べると、食事面ではアタリでした。ほとんど食べられる味でしたし、毎朝のヨーグルトや毎食のフルーツは、他ではなかなかなさそうです。

昼食と夕食は、茹でた野菜、メインの料理が2品と大量の白飯です。お米は中国の長粒米です。この香りが苦手な人は、お弁当の蓋を開けることもできないかもしれません。私は毎食ついてくるスープの蓋は開けられませんでした。動物臭さがあって無理でした。
でも、おかずに関しては、2品のうちの1つは必ず美味しく食べられたので、全く食べられないという方々に比べたらラッキーでした。

1日の流れは、朝食が8時から8時半の間くらいに届くので、私は7時ごろに起きていました。さくっと身支度をして(と言っても、誰に会うでもないので、顔を洗ったらスッピンのままです。)チャチャッと洗濯を洗面所でいたします。ホテルでタオル交換も掃除も入りませんから、自分で持ってきた速乾性バスタオルを使っています。手で洗わねばなりませんから、小ぶりのバスタオルを2枚用意して行きました。

それら洗濯物は手でしっかり絞った後、ホテルのハンガーや、持参した100均のピンチに挟んで室内の窓にかかる格子にひっかけました。

そんなことをしていると、朝食です。

持参した折りたたみ式電気ケトルでお湯を沸かし(水は毎日500ml のペットボトルが2本配られますので、それを使います)、持参した粉タイプのお茶を淹れます。

朝食後、9時ごろに自分で検温し、ホテルの健康ステーションに連絡します。we chatで中国語でやりとりです。ホテル側からは、電話をかけるから記録しておいてくれれば良いというようなことを言われましたが、私は電話で中国語は聞き取れないので、やめてくれと懇願いたしました。何年も中国に住んでいながら情けない話ですが、全く会話ができません。ならば英語にする?と言われ、それも面倒なので、we chat に文字入力すると伝えました。漢字の国に住んでいて良かったと思います。

それが終われば、しばらく何もありません。

皆さんは、その時間を有効利用してYouTubeを見ながら、体操、ピラティス、ヨガなど体に良さそうなことをされていたようですが、私はグータラしておりました。ここで無理に体を動かして捻挫でもしたら大変ですってことにして、得意のダラダラで時間を無駄に使っていました。

昼食は、12時前後に届きます。
また、ケトルでお湯を沸かしてお茶を用意します。
たまには、日本から持ってきたフリーズドライの味噌汁を使うこともありましたが、それも最初のうちだけでした。中華弁当に味噌汁をつける必要もないし、さほど日本の味が恋しいわけでもない無国籍人間の私です。

午後は3時に検温して報告する以外、何もすることがありません。日本でダウンロウードしておいたAmazon primeの映画を観たり、インターネットでテレビを観て、相変わらずグータラグータラ過ごし、ついつい昼寝までしてしまうという堕落した日常でした。

まあ、主婦が食事の支度を心配することもなくダラダラ過ごしても誰にも文句言われず、遠慮する必要もないというのは、ある意味、素晴らしい休暇だと思って怠け者に徹しておりました。

中国語の勉強をしたり、手芸をして過ごせば良いのでは?というアドバイスもありましたが、自分の落ち着けるテリトリーではないこともあり、なかなかそういう前向きな発想は出てきませんでした。(言い訳です)

五つ星ホテルという割には、カビだらけの戸棚があったり、トイレの水を流すレバーも壊れているし、バスルームは特に汚さが目立っていましたので、毎日配られる歯ブラシで掃除をしてみたり、持参したコロコロで床を這いつくばって掃除する時もありました。
基本、掃除はされていません。消毒は徹底的にしているようですが、床をコロコロすれば、カーペットの毛足の中から黒い土のような砂のようなゴミが大量に飛び出ますので、きちんとした掃除機での掃除はされていないのでしょう。

外の景色が見えるだけ、私の環境は恵まれていたのかもしれません。中には窓からホテル内の壁しか見えないという隔離施設もあったようです。ただ、私の部屋の窓は二重ガラスが嵌め込まれ、開けることはできません。よって、空気の循環ができない部屋での2週間は、最後のあたりはアレルギー性の咳やくしゃみが出たり、頭がドヨーンと重くなるなど、運動するには向かない環境ではありました。(言い訳です)

二重ガラスの間には、Gの干からびたご遺体や窓を工事する時にでた瓦礫が、そのまま閉じ込められていましたので、窓際に立てば、いやでも目に入るのはGのご遺体とゴミです。そこにワイヤーが目障りに格子のように張られていますから、鬱陶しいです。

これで1泊480元(100元は3食代)って、、、(今のレートで 7680円)

ホテルによっては、ワイマイ(デリバリー)を頼めるところもあり、中華弁当をキャンセルして自分の好きなものを好きな店から配達してもらうこともできるようでしたが、私のホテルはワイマイ禁止でした。部屋に冷蔵庫がありませんから、冷たい飲み物を飲めないし、持参したコーヒーかお茶をマイケトルで沸かしたお湯で飲むだけの日々は、飽きるといえば飽きます。持ち運びにかさばらないよう、粉末のお茶にしましたから余計に美味しくないし。。。

と、我慢ポイントは幾つもあるのですが、私は鈍感なのか順応性があるのか、あまり不自由にも感じることなく2週間を終えました。

日本で想像している時には、そんな軟禁状態のような隔離期間を自分で乗り切る自信はありませんでした。中国に移動することもハードル高いことでしたが、隔離も初めての体験ですから、モヤモヤの気持ちは半端なく大きかったです。

でも、過ぎてしまえば、どうってことなかったな〜などと余裕です。

人間って、素晴らしい能力を持っているのですね。

近い将来入るかもしれない老人ホームでの生活のシミュレーションと思えば、良い体験になりました。

刑務所暮らしをちょっとだけ想像することもでき、人間の幅が広がったと思えば、これまた良い体験でした。

そのようなわけで、不満を言えば数限りなく転がっているものの、ポジティブに考えたら他の人があまり経験したことのないことを経験できたことは、今後の芸の肥やしになりそうです。
って、私は芸人か!?!?

いつも暗めの記事更新でご心配をいただいておりますが、私は元気に隔離を終えて、今は10ヶ月以上ぶりの深セン生活のリハビリ期間に入りましたこと、ここにご報告させていただきます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 73

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)