白血病との闘い(5)急性単球性白血病(4/17)

17日の午後3時ごろ、旦那さんも長女のSちゃんも帰った後、

「正式病名が 急性単球性白血病」という連絡が妹から来た。

骨髄の中の白血球に単球のようであって、
そうではないガン化した細胞が増殖。

ダウノマイシンとキロサイドという抗がん剤を明日から入れる。
手からの点滴は漏れる恐れがあるため、腕からカテーテルを入れて、
直接胸の方の血管に流す。

ダウノマイシンの副作用で、しばらくしてから脱毛が始まる。

吐き気どめを別の点滴で入れる。稀に心臓に負担がかかる人もいるが、その場合もきちんと対応する。

キロサイドの副作用はアレルギー反応で、発心、発熱、口内炎、
下痢が考えられるが、これもきちんと対応する。

赤血球と血小板も一緒にダメージを食らうので、輸血をする。

腫瘍崩壊症候群になると腎臓が悪くなって、透析もありうるが、
この病院にはその施設がないため、透析もできて無菌室のある病院に
転院も考えられる。

キロサイドは、毎日24時間。
ダウノマイシンは5日間投与して、2日お休み。
これを繰り返して、1ヶ月後の寛解(骨髄の5%)になったかどうか、
また骨髄を採取する。

これを繰り返して、限りなくゼロに近くなれば退院。

うまく減らなければ骨髄移植も考えなければならないが、
リスクもあるので、これは最終手段だということ
などを説明してくれた。


面会は近親者のみに限定され、
無菌室に入るための指導を受けて、マスク着用で入室。
飲み水の差し入れは、日本製のナチュラルウォーターに限るなど
規制も多いけれど、その分、信頼できると妹は言っていた。

2時間おきに、うがいをしなければならないらしく
「入院中も私は忙しいわ」
と、明るく言っていた。

妹は地元のコーラスグループで中心的人物でもあり、先生の対応や
車を出して送迎などもしているので、コーラスへの連絡やら、
いとこ会(女子グループ)の集まりに出られないので、それらの連絡など
入院したことをある程度は知らせなければならず、寝てもいられない。

喉の痛みも緩和され、
食事も普通の3分の1程度は食べたという報告が来たのが、
その日(17日)の夜だった。

血液検査でneutro実数が測定不能なほど低いので、ナマモノは禁止だ。
キュウリの酢の物もアクアクッカーという短時間加熱殺菌を施してある。
納豆やヨーグルト、乳酸菌飲料は禁止だということで、
ちょっと不満らしかった。

そして18日 

朝9時にシャワーをして、吐き気どめの点滴2本。
抗がん剤(ダウノマイシン)投与が開始された。

ダウノマイシンは横になった状態で30分程度で入れ終わり、
その後にキロサイドを落とし始める。これは24時間かけて入れていく。

「お昼に、おでんと焼きそばが出たのよ。関西人みたいなメニューね」
と、楽しい報告もあり、
大好きな嵐のCDを存分に聴いてリラックスしている様子に、
私はやや安堵しながらも、
今は唐突な異常事態が起こったことで、ある意味、
ハイになっている可能性もあると思っていた。

これからの長い闘病生活を考えると、どうなっていくのだろう?
と、私の方が不安を大きく感じていた。
(しかし、のちにこれは私の杞憂に過ぎないことを知る。
 思い返すたび、妹という人は強い人だと恐れ入るばかりだ。)

私の方が心臓バクバクで、すぐにも帰国する!と意気込んだ。
夫から
「行ってどうする?何ができる?」
と言われれば、その通りだ。今はお医者様にお任せするしかない。

当の本人は、
担当の医者が女医で140センチくらいしかないちっちゃな人で、
いつもニコニコしていて感じが良いとか、
看護師のみなさんもとっても親切で優しいし、
ご飯を運んでくださる方の中に70代くらいの方もいらっしゃるのよ、
と、ウキウキしているようにさえ感じられた。

(本人は自覚ないのだろうけど)早くも模範患者をやっているようで、
そういうところは母に似ているな〜と感じる。

看護師さんが、抗がん剤の副作用を心配して
頻繁に声をかけてくださるのに対して
「何もありません。ご期待に添えず申し訳ありません」
と、答えて場を和ませているらしい。

私が
「ばーばと似ているわね。ばーばも
 看護師さんに、お世話になって申し訳ないっていつも言ってたわよね」
と、言えば、

「お世話してもらうなんて、もったいないじゃないけど、
 なんか悪いなぁっていう気持ちあるのよね」
と、返ってくる。

ああ、これは父と私にはない感覚だ。
看護師はそれが仕事だろ!って、父も私も言いそうだ。


この日の妹とのやりとりの最後は、

「あ、今日はVS嵐の日だ。
 いつもはオンタイムではなかなか落ち着いて見られないから、
 録画を見ているけど、
 今日は、ひとりで存分に見られるぞ〜〜〜。ビバ嵐!!」
で、終わった。


たぶん、白血病だけに限らず、どんな病気も前向きに受け止めて、
明るく人と会話したり、楽しい時間を過ごすことが
治癒への近道なのだと思う。

私は何もできない。妹のために何もできない。
物理的に深センに住んでいるというだけでなく、
日本にいたとしても、お医者様と家族に任せるだけで
私にできることはなにもない。
たったひとつあるとすれば、妹とのメッセージのやりとりくらいだろう。


姉妹とはいえ、
私と妹は大人になるまでお互いの存在を遠くに感じていたところがあり、姉妹として同じ境遇で育ったわけでもないため、相互理解に乏しい面がある。
そのことは、何度もブログで書いてきたが、
同じ屋根の下、同じ両親の元に生まれながら、
父から長女教育を厳しくされた私と、
母が育てた妹とでは考え方も性格もまったく違い、
その後の結婚生活、それぞれの家庭の作り方も全く違っている。

妹が病気になり、少しずつ妹のことがわかり始めたというのも
妙な話ながら、より身近な存在に感じられるようになった・・・

このような形で理解することになろうとは、、、と思うものの
そんな効果ももたらした妹の発病であった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 13

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
ガッツ(がんばれ!)