白血病との闘い(4)癌センター無菌病棟に入院(4/16)


その後も体調は改善しなかった。

15日、最初に血液検査を受けた近所のクリニックへ行き、
再度の血液検査を行った結果、白血球が8万。
総合病院に行くように言われた。

白血病の可能性は低い、と言ったあの総合病院に再び行くことになる。

16日に総合病院で血液の再検査をしたところ、
「急性白血病」と診断されたという。
総合病院には無菌病棟がない。

「紹介状を持って癌センターに行きます。」
という連絡が妹から届いた。(15:17)
私は手からスマホを落とし座り込んだ。

17:57 に次の連絡で、

「入院しました。今日は夕方になったので胸部レントゲンのみ。
 明日は骨髄検査(痛そう)そして正式な病名がつきます」
と、しっかりと書かれてあった。

脱水が疑われるので点滴を始めた。
旦那さんがすぐに駆けつけるとのことで、私は少しホッとした。

思えば酷い状態が3月の終わりから続いていて、ろくに食べ物も食べられず、
水すら喉を通すのが苦痛だったのだから、脱水も栄養不足も考えられる。
そんな状態でありながら、ひとりで荷物を作って癌センターに出向き、
そのまま無菌病棟に入院になるなど、私には信じがたかった。
たぶん私だったら、
「ひとりで???」
と、夫に睨みを利かせて付き添わせるだろう。
姉妹でありながら、性格の大きな違いを感じずにいられなかった。

でも家族として身近にいれば、案外その不調に慣れてしまって
見過ごしてしまうものかもしれない。
旦那さんを責めるつもりは一切ない。


その頃、私は中国の居留許可申請が却下されたことで、
かなり面倒な状況に置かれていた。
そんなことをブログで書いていた時期だったこともあり、

「ユーママが大変な時に、知らせるかどうかって思ったけど、
 やっぱり知らせておこうと思って」
という気遣いまでしていたなんて。

その日の夜には、姪っ子にも連絡を入れた。
たぶん、旦那さんにも連絡を入れたと思うが、
私も動転していてハッキリしたことは覚えていない。

遠くにいて、しかも自分の居留許可が剥奪された宙ぶらりんな
格好のままの私は無力さを感じていたが、
妹は驚くほどあっけらかんとしていた。

 

17日には、シャワーを浴びてから骨髄検査だった。
局部麻酔を打つ時には痛くなかったらしいが、
骨髄を抜く時には、思わず唸ったそうだ。
あとで聞けば、大概の男性は痛みに耐えられず、
悲鳴をあげて大騒ぎをするそうなので、
妹は痛みにかなり強い人だと思われる。


痛い検査をしたり、点滴を入れられたり、
無菌病棟の個室に入院という事態になっているにも関わらず、
本人は意外にもケロッとしていた。
「自分がそんな大層な病気だという実感がまだないのよね」
と、言っていた。

たぶん、家にいる間の方が大変だったのだと思う。
不調な体で、毎日の家事を普通にやっていたのだろうし、
自分は食べられなくとも家族の食事はきちんと作っていただろうから、
入院できたことでホッとしているのは本人なのかもしれない。

そういうところも私とは全く違う。真面目な妹は、忙しい時も
体調不良な時でも、家事の手を抜かない。
掃除は手抜きをしたとしても
少なくとも家族の食事は、いつでもしっかり作っている。
私なら、「できないから、各自で」で終わる。



まだ治療が始まらないこともあり
「優雅な入院ライフです」
とメッセージが続いた。

妹にとっての気がかりは、自分の病気のことよりも
次女Cちゃんの出産のことだった。予定日は9月だ。

「初出産なのに、里帰り出産は無理ね。」
と、言っていた。
(Cちゃんは訪問看護師をしており、所属の病院で出産することになる。)

私は、夏休みに帰国する予定があるし10月に演奏会もあるので、
お手伝いくらいはできることを申し出た。

妹は安心したようだった。
「ユーママに手伝ってもらえるなら、Cちゃんも喜ぶし安心だわ。」

もうひとつの懸念材料は、施設にいる父のことだった。
妹の家が緊急連絡先になっている。
高齢の父のことゆえ、今後なにが起こるかもわからない。
我が家の娘に緊急連絡先を変更することを提案したが、
妹はMちゃんに迷惑をかけられないと言って遠慮していた。
そういう心配までも妹がしながらの闘病では申し訳ない。
妹には自分の病気との闘いに専念して欲しいと私は願った。

娘夫婦の今のアパートが、父の施設にも空き家になっている実家にも
比較的近いことから、
面倒な空き家の管理と連絡先を娘に変更することを依頼した。

妹がなんでもかんでも引き受けてくれていたこと、
遠くから時々実家に行って郵便物の整理までしてくれていたこと、
今更ながら感謝しかなかった。

妹に父のことを任せっぱなしにして押し付けたから
病気になったのではないかと、
私は妹の家族にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

妹に感謝の意を表するとともに、話を向けると、
本気かどうかはわからないが
「じーじのせいで病気になったと思ってる」
と、言っていた。

 私には、それが病気になんか負けてなるものか!
という妹の意地に思えた。

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