白血病との闘い(18)妹と赤ちゃん

初孫誕生でばぁちゃんになった妹だが、赤ちゃんを見に病院に行くことの許可が下りず、旦那さんがカメラを持って病院に行ってくれた。

順不同で、我が家より先に新米ジジババになった妹夫婦。我が家の2人の子とSちゃんの誰よりも一番若いCちゃんが、一番に母親になった順不同。
順番通りに進むより、さらになんだかめでたいパワーを感じ、妹の病気もきっと赤ちゃん誕生でさらに良い方向に展開するに違いないと、誰もがこの出産を心から喜んだ。

Cちゃんは、自分が看護師でありながら母に何もしてあげられないことを責め、母が病気で大変なときに自分が出産して良いのだろうか?という自問もして悩んだ時期もあったようだった。
が、のちに赤ちゃんと対面した時の満面の笑みの母の顔を見て、産んで良かったんだと思ったそうだ。
親の知らないところで、子供は確実に成長しているし、顔にも言葉にも出さずとも多くを考えていることを知る思いだった。

私がCちゃんの家に通ったり、親族みんなが赤ちゃんの求心力に吸い寄せられるように集まり、私はこれが Big Famlyというものだと実感した。
誰もが、今まで以上の幸せを感じられたと思う。




Cちゃんが赤ちゃんと共に退院した時は夫くんが付き添っていた。夫くんが出勤して、いよいよCちゃんひとりで子育てが始まるという日から、私の代理ババ活が始まった。
行くときには、LINEでCちゃんの食べたいものを聞いて、デパ地下でお弁当やお菓子を買う。
都心でありながら静かな住宅街にあるCちゃんのアパートに着くと、まずは買ってきたお弁当を一緒に食べて、食後に赤ちゃんの沐浴を行うようなスケジュールだった。

私は以前、産後ケアの仕事をしていたことがあったが、その当時お世話をした誰よりもCちゃんは手慣れた立派な母親だった。上手に沐浴もでき、ゆったりと赤ちゃんのお世話をするあたり、さすがは様々な患者を看てきた看護師だと感心した。

そんなわけで、私がやることはあまりない。
簡単に部屋の掃除をしたり夕食の支度をしている間、Cちゃんには赤ちゃんと一緒に昼寝をしてもらうことくらいだった。

赤ちゃんもとても育てやすい子で、よく飲み、よく寝て、手間がかからなかった。

ヘルパーを利用できる制度も頼り、Sちゃんの応援もあって、私の出番はそれほど多くもなかったが、私にはCちゃんと赤ちゃんに会えることは楽しみだった。

妹は移植準備までの退院期間をゆっくり楽しんでいた。
9月半ばに、Sちゃんと夫婦は一泊の旅行をし、美味しいものを食べてリフレッシュしてきた。豪華なパフェを食べたことがとくに印象的だったらしい。甘い物好きな妹らしい感想だ。

そして、9月半ば過ぎに、やっと赤ちゃんとの対面が実現する。残念ながらタイミング悪く赤ちゃんは寝たままで起きなかったらしいが、抱っこして英気を養えたと言い、妹は今後の治療へのパワーをもらったようだった。

退院後の生活を謳歌する中で、通院もあり、一通りの検査で順調だということで私も安堵した。

9月の終わりには私が妹の家の近くまで行き、駅まで迎えに来てくれた妹の運転する車で、ランチのレストランやカフェに連れて行ってもらった。痩せはしたが、もともと私より痩せている妹なので、それほど気にならない。ウィッグも自然で、言われなければ気がつかない。今までと同じようなヘアスタイルで、普通に車を運転して駅まで迎えに来てくれて、普通にランチしておしゃべりをしていると、病気のことなど忘れてしまうほどだった。

10月には最後の入院が始まるというのが不思議なほど、元気でいつもと何ら変わりない。話の内容は、いつも通りに他愛もないことばかりだ。妹の中には、きっと移植への不安も多少はあるのだろうが、それよりも治って完全に社会復帰することへの希望の方がずっと大きかった。
確実に健康を取り戻すためには移植を受けることが有効で、それを受けられるのだからラッキーと言うべきなのかもしれない。



8月26日に退院してから、1ヶ月が経った。そろそろ最後の入院=移植する日へのカウントダウンが始まる。

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