白血病との闘い(8)白血病は治る病気

今、日本では2人に1人が癌になると言われている。私と妹と両親の4人で数えるなら、私がトップバッターで子宮頸部の癌を経験した。37歳の時だった。次に父が前立腺癌になったのは、70代の終わり頃だった。そして今回の妹が血液の癌と言われる白血病だ。

「4人家族で3人も癌になっちゃって、平均を超えちゃったね」
という話になった。
母だけが癌とは無縁でありながら、74歳の若さで亡くなってしまった。母は、あの時に言っていた。
「癌の研究はどんどん進んで治る時代になったのに、私の病気は治療法がないんだもの。早く誰か治療法を発見してくれないかしら」
と。

母の願いも虚しく、呼吸器の厄介な病気の研究は間に合わないままに、母は亡くなった。

白血病といえば、少し前の時代までは「不治の病」だった。芸能人でも美人の女優が20代の若さで亡くなったり、若いミュージカル女優が亡くなったことも鮮明に記憶されている。

あれから、それほどの年月も経っていないが、今では治る病気として数えられている。医学の進歩の速さと確実さに感謝している。

このところ、若い有名人の白血病告知が続いている。妹の発病は、思ってもみなかったことで大きなショックだったのだが、私たちが知らないだけで、白血病は決して特殊な病気ではなく、誰もがかかる可能性がある病気なのかもしれないと思うようになった。



前記事で少し触れたが、入院に際して、妹の旦那さんは総合病院の方が良いのではないかと考えていた。口内炎が出来た時には口内炎の専門医が診てくれる方が良いし、腎臓機能の低下があった場合にはその専門という具合に、総合病院の方が細かい症状に適切に対応してくれるのではないか、という考えだった。

が、看護師をしている次女のCちゃんは、癌センターは副作用や合併症も含めて癌の専門病院なのだから、総合病院より良いと言う。
もちろん住んでいる地域によって事情は違うと思うし、家族のお見舞いの都合など、総合病院が良いか癌専門病院が良いかはケースバイケースと考える。
決してどちらが優れていると結論付けるわけではないが、妹の場合は癌センターで良かったのだと思っている。

病院選びもそうなのだが、病気について病人本人がきちんとした知識を持ち、治療方針についても理解しておくことが求められる時代だと感じる。

妹も家族たちも、急性単球性白血病についてネットで調べたと思う。私も少しばかりネットで検索してみた。調べることで、今どのような過程を辿っているのかがわかり、今後どのようになれば寛解となるのか、そこまでどれほどの時間を要するのかなどがある程度わかり、自分なりの目標や目当てが立てやすくなる。

妹は入院当初は個室にいたが、途中で4人部屋に移動になった。

病棟自体が無菌病棟という特殊な環境なので、当然、同室の方々も血液の癌だ。年齢まちまち、病名も細かく分ければ違うらしいが、同じ白血病という分類でも、使う抗がん剤が違い、入れるタイミングも違うらしい。それだけ医学が進歩していて、薬も多種作られているということだ。そして、それらを的確に判断できる医師も揃っているという安心感。

妹の高校の同級生に医者がいて、彼に妹の状況が伝わった時、
「白血病は必ず治る病気だから大丈夫」
というお墨付きをいただき、ついでにお見舞いのお菓子もいただいたと喜んでいた。

あの水泳選手が突然の白血病発症で世間は大騒ぎになったが、彼女のおかげで白血病の認知度は急速に上がり、骨髄提供希望者が激増したそうだ。

抗がん剤治療が有効ではあるけれども、最終的に骨髄移植を選択するケースが多いという。私もそのような知識はあったが、ドナーになるのに55歳という年齢制限があることは知らなかった。

私は完全に年齢制限でアウトだった。

骨髄移植の場合、提供者のリスクも大きいそうだ。年齢制限を10歳も超えちゃった姉は、ますます無力を感じる。

家族でも型が合うか合わないかは、かなり精密な検査をしなければわからない。移植は最終手段と言われているし、実施するかどうかもわからない先のこととはいえ、私が無力であることは比較的早い時期に判明した。

さて、一時退院した妹だが、早々に病院に戻ることになってしまった。


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