アイ ハヴァ ペン

 中学生で初めて英語に触れた時、

 「I have a pen.」
を習った。

 教科書によっては This is a pen. つまりbe動詞から始まるのかもしれないが、私の学校で使っていた教科書は、CROWNだったので「have」から始まった。夏休み過ぎると、New Horizonの教科書も使い、2冊同時進行で授業は進んだ。中学の2年間で3年分を勉強し終えるという、なんともスピーディーで雑な学校だった。

 その最初の授業あたりで、TomとSusieが

 「I have a pen.

You have a pen.」
などという会話をする場面があった。

 「私はペンを持っています、あなたはペンを持っています!なんて、そんな会話することある?」

ましてや、
 「Do you have a pen?」
に至っては、見りゃ分かるだろうが!!

と、そんなことを疑問に思ってしまった私は、つまらないことから始まる英語に興味を持てなかった。

 とくに中1の英語の教師が、しつこく

「veの発音は、下唇を上の歯で軽く噛むようにして、ve、ve、ですよ」
と繰り返し、唾を飛ばすのを嫌悪の気持ちで見ていた。

 たぶん、あの先生の所為だな。私の英語嫌いの原因は! あれが、イケメン金髪ネイティブだったら、喜んで

「I have a pen.」
と、言っていたかもしれない。

 好きではない教師に、面白くもない英語の授業だった割には、点数はきちんと取っていた私。その後、その教師が妹の通う高校の英語教師になった。なぜか、7年も前に教えた私のことを覚えていてくださったらしく、授業中に

 「あなたのお姉さん、英語がよくできましたよねえ」
と、おっしゃったそうで、妹はビックリした!と、言っていたことを思い出す。 今から44年も前のことで、妹は忘れているかもしれない。私は、こういう記憶力だけは強い。(ついさっきのことは、すぐに忘れるのに・・・

 妹は、その先生が姉のことを覚えていたことにも驚いたが、英語ができると言われたことに仰天したらしい。

そうだろう、そうだろう。

その頃、大学生だった私は、英語からなるべく遠い学部を選ぶほど、英語が嫌いだったんだもの。(ちなみに、妹は英文科)

 誤解のないように申し上げておくが、私が英語の点数が良かったのは、その1年間だけで、その後どんどん堕落の一途をたどったことは、言うまでもない。

 そんな語学嫌いの私が、結婚後、訳のわからない言語の国ばかりを転々とするとは・・・

 いったい誰が想像しよう。

 と、皮肉な運命を呪うばかりだ。

 

 一生、使うことなどないと思っていた 「I have a pen.」が、今や大流行しているっていうんだから、世の中わからないものだ。50年前のあの時、「I have a pen.なんて使わないし」と、言ったことを、今さらながら撤回。ここに訂正してお詫びする。

 

 しょうもないと思っていた 「I have a pen.」を、見事に歌にして全世界に広めた彼、すごいわ。もう、バッサリ私は斬られた気分。あっぱれだわ。
 

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この記事へのコメント

tomtom
2016年12月20日 12:54
ワハハハ(≧▽≦(≧∀≦)めっちゃ笑った~☆
ピコ太郎、息子が毎日お風呂で披露してくれてます。
ご存知の記憶力、途中であれ?なんだっけ?となる日もしばしば。
2016年12月20日 15:35
あたし 進駐軍のおにいさんと会話してた
ギブミー チョコレイト プリーズ
yu_mama
2016年12月21日 00:30
tomtomさま
やっぱりやってますよね~~~。うちの夫もやってます
レベル一緒ですね。

最近の記憶の曖昧さをカモフラージュするため、時として無意識に捏造していることがあって、それまたこわ~~~いです。
yu_mama
2016年12月21日 00:31
seizi05さま
え??オジさん、そういう年齢でしたっけ??
これが、初めて覚えた英語っていうわけですね。

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