こういうこともあるさ
日本を離れて4ヶ月半。
こちらに来た当初の
「1日 長すぎだ。私は何をして過ごせば良いの?」
と、30分ごとに時計を眺めてはため息をついていた頃のことなど、とっくに忘れるほど時間の経つのが早く感じられるようになった。
とはいえ、急に中国語が話せるようになったわけでなし、急に野菜が新鮮になったわけでなし、急に生活が改善されたわけではない。
ひとつだけ解決できたのが、トイレの悪臭だ。今までの許せない悪臭レベルを10とすれば、5くらいまでは減ってきた。 私の鼻がひん曲がって臭いを感知しなくなったわけではない。
文句に文句を重ね、何度も家の中を土足同然で歩き回られることに耐え、修理に修理を重ねた結果だ。
ここまで熱心に修理をしてもらったのは、娘が会社の有休を取って遊びに来るからだ。
若い娘にこの悪臭の出迎えは酷だろう。今、トイレもシャワーも1カ所しか使っていないが、娘が来たら、来客用を使うことになる。そこは悪臭の巣窟みたいな場所なので修理をしてもらわねばならない。
今回は、斉藤洋介(大家さん)が留守で、その奥さんが修理人を連れて来てくれた。洋介氏とは相当年齢の違う若い人だった。いや、洋介もホントは若いのか?
トイレの下に水漏れがあるので、便器を取り外してきれいにくっつけ直して欲しいことを頼む。
修理の若いお兄ちゃんは、その悪臭に 顔を歪めながら、なんだこりゃ!と言っている(ような気がする)
奥さんも、ああ、これは酷いね!! と言っている(ような気がする)
朝の9時からやってきて、お昼近くまでかかって修理は終わった。
トイレの水漏れ工事が終わり、いつものようにゴミをそこらじゅうに残して、修理人は帰って行った。が、奥さんは、悪いと思ったらしく、雑巾を貸してくれと言い、掃除をしてゴミも集めてくれた。
さーて、そんなこんなで、娘を迎える準備は着々と進められ、2泊は我が家で、2泊を母と娘で優雅に香港で過ごすためのホテルも予約した。ちょっと奮発して、チムサーチョイの中心部にあるオーシャンビューのホテルにした。
我が家のゲストルームには、ベッドはあるもののふとんの類いがない。IKEAに買いに行き、すべてが整った。
呼び寄せチケットという航空券をゲットし、通常よりも少し安い料金で往復できる。料金の支払いは現金のみと言われ、チムサーチョイにある旅行社まで出向いて支払いも済ませた。
娘が来る時には、あれこれ持って来てもらうものを頼んである。 Lineでやりとりしながら、
「まだ荷物 入るわよ~」
と言われ、じゃあ、あれもこれも。と、母は欲張りになる。
娘は、家の近くから出ているリムジンバスの予約も済ませ、さあ、後は出発の日を待つばかり。
私は、初めてひとりで香港の空港まで迎えに行かねばならず、やや緊張しつつも、楽しみにしていた。
娘を深センで案内するには、どこに連れて行ったら良いか?を、こちらの友達に聞いたり、まあ、日常生活を観るのも良いかもしれないと、近隣のショッピングモールも連れて行こうかなどと思い描いていた。
いよいよだね、というタイミングで、娘からの電話が入った。
婿殿のお身内にご不幸があったという。
ちょうど、予定していた4泊のど真ん中に、お通夜と告別式が決まった。
「それは仕方ないね」
優しい婿さんや、ご両親は、
「お母さんのところに行って来なさい」
とおっしゃってくださったのだが、
「はい、それでは行ってきます」
と言えるようなドライな娘ではない。
私も、「じゃあ、お言葉に甘えて来なさい」
とは、到底言えない。諦めなさいと言う。
冠婚葬祭の葬儀に関してはとくに、何よりも優先させるのが当たり前のことで、中国に遊びに行くなんていう私的なことを選んではならない。
そういう決まりだからそうしろ!ということではなく、娘も旅行する気分になんかなれないだろうし、私も気がかりで落ち着かない。
今回の旅行費用は、すべて夫が出している。娘は、そのことを申し訳なく思っており、日程変更して使えるものなら使いたいと考えたようだ。
しかしね、飛行機もホテルも日程変更なんてできない。
直前のことでキャンセル料も発生するが、まるまる全額ではないのが救いだ。
ホテルは・・・・
あーあ、仕方ないな~。
夫と私で泊まるしかないじゃない。
代わり映えしない相手と、代わり映えしない香港に・・・
月曜日には仕事があるので、2泊のところを1泊に変更し、明日は買い出しをして帰ってくるだけだ。
とってもつまらない計画変更ながら、そういうことになってしまった。
人生、こういうこともあるさ。
というわけで、これから 行ってきまーす。
こちらに来た当初の
「1日 長すぎだ。私は何をして過ごせば良いの?」
と、30分ごとに時計を眺めてはため息をついていた頃のことなど、とっくに忘れるほど時間の経つのが早く感じられるようになった。
とはいえ、急に中国語が話せるようになったわけでなし、急に野菜が新鮮になったわけでなし、急に生活が改善されたわけではない。
ひとつだけ解決できたのが、トイレの悪臭だ。今までの許せない悪臭レベルを10とすれば、5くらいまでは減ってきた。 私の鼻がひん曲がって臭いを感知しなくなったわけではない。
文句に文句を重ね、何度も家の中を土足同然で歩き回られることに耐え、修理に修理を重ねた結果だ。
ここまで熱心に修理をしてもらったのは、娘が会社の有休を取って遊びに来るからだ。
若い娘にこの悪臭の出迎えは酷だろう。今、トイレもシャワーも1カ所しか使っていないが、娘が来たら、来客用を使うことになる。そこは悪臭の巣窟みたいな場所なので修理をしてもらわねばならない。
今回は、斉藤洋介(大家さん)が留守で、その奥さんが修理人を連れて来てくれた。洋介氏とは相当年齢の違う若い人だった。いや、洋介もホントは若いのか?
トイレの下に水漏れがあるので、便器を取り外してきれいにくっつけ直して欲しいことを頼む。
修理の若いお兄ちゃんは、その悪臭に 顔を歪めながら、なんだこりゃ!と言っている(ような気がする)
奥さんも、ああ、これは酷いね!! と言っている(ような気がする)
朝の9時からやってきて、お昼近くまでかかって修理は終わった。
トイレの水漏れ工事が終わり、いつものようにゴミをそこらじゅうに残して、修理人は帰って行った。が、奥さんは、悪いと思ったらしく、雑巾を貸してくれと言い、掃除をしてゴミも集めてくれた。
さーて、そんなこんなで、娘を迎える準備は着々と進められ、2泊は我が家で、2泊を母と娘で優雅に香港で過ごすためのホテルも予約した。ちょっと奮発して、チムサーチョイの中心部にあるオーシャンビューのホテルにした。
我が家のゲストルームには、ベッドはあるもののふとんの類いがない。IKEAに買いに行き、すべてが整った。
呼び寄せチケットという航空券をゲットし、通常よりも少し安い料金で往復できる。料金の支払いは現金のみと言われ、チムサーチョイにある旅行社まで出向いて支払いも済ませた。
娘が来る時には、あれこれ持って来てもらうものを頼んである。 Lineでやりとりしながら、
「まだ荷物 入るわよ~」
と言われ、じゃあ、あれもこれも。と、母は欲張りになる。
娘は、家の近くから出ているリムジンバスの予約も済ませ、さあ、後は出発の日を待つばかり。
私は、初めてひとりで香港の空港まで迎えに行かねばならず、やや緊張しつつも、楽しみにしていた。
娘を深センで案内するには、どこに連れて行ったら良いか?を、こちらの友達に聞いたり、まあ、日常生活を観るのも良いかもしれないと、近隣のショッピングモールも連れて行こうかなどと思い描いていた。
いよいよだね、というタイミングで、娘からの電話が入った。
婿殿のお身内にご不幸があったという。
ちょうど、予定していた4泊のど真ん中に、お通夜と告別式が決まった。
「それは仕方ないね」
優しい婿さんや、ご両親は、
「お母さんのところに行って来なさい」
とおっしゃってくださったのだが、
「はい、それでは行ってきます」
と言えるようなドライな娘ではない。
私も、「じゃあ、お言葉に甘えて来なさい」
とは、到底言えない。諦めなさいと言う。
冠婚葬祭の葬儀に関してはとくに、何よりも優先させるのが当たり前のことで、中国に遊びに行くなんていう私的なことを選んではならない。
そういう決まりだからそうしろ!ということではなく、娘も旅行する気分になんかなれないだろうし、私も気がかりで落ち着かない。
今回の旅行費用は、すべて夫が出している。娘は、そのことを申し訳なく思っており、日程変更して使えるものなら使いたいと考えたようだ。
しかしね、飛行機もホテルも日程変更なんてできない。
直前のことでキャンセル料も発生するが、まるまる全額ではないのが救いだ。
ホテルは・・・・
あーあ、仕方ないな~。
夫と私で泊まるしかないじゃない。
代わり映えしない相手と、代わり映えしない香港に・・・
月曜日には仕事があるので、2泊のところを1泊に変更し、明日は買い出しをして帰ってくるだけだ。
とってもつまらない計画変更ながら、そういうことになってしまった。
人生、こういうこともあるさ。
というわけで、これから 行ってきまーす。

この記事へのコメント
残念でしたね。【マア、こういうこともあるさ】と諦めるしかないのでしょう。
【呼び寄せチケット】というのがあるんですね。:知らなかった。
大阪もスッカリ涼しくなりました。
明後日は里親をしているベトナムの青年達が久しぶりに遊びに来ます。久留米の銀のスプーンでは新作のケーキを売り出しました。
マカオが素敵~!美味しそう~!!でしたので、次は娘さんと何を食べに行かれるのかな!?と楽しみにしちゃいました(^◇^;) 今回は仕方ないですね、でもきっと次の方が良いに違いない!と思いますよ☆ 待つ分、次に娘さんと会う時が盛り上がりますね(^_-)-☆
呼び寄せチケットが少し安いのは、中国が1部負担でもしてるからなのでしょうかね?まさかね・・・(・・;)
臭いが減ったのはよかったですね♪ 奥様は常識がある方なのかな??中国も男性より女性の方が気配りできるのでしょうかね・・・!?
こんばんは、 娘は会社がありますから、やっとお休みを取って楽しみにしていましたからねえ。残念なのは私たちも一緒ですけど。とくに夫がガッカリしていました。
旅行社が扱っているチケットなのですが、家族を呼び寄せるチケットは、少々お安くなります。ただ、日程変更などの融通が利くようなオープンチケットとは違うので、今回のようなことになると損しちゃいます。仕方ないですね。ギリギリでしたし。
日本は急に涼しく秋の気配になったようですね。こちらは、まだまだですね。
まあ、ベトナムのお子たちがいらっしゃるのですね
久留米の銀のスプーン懐かしいです。 つくしさんは、お元気なのかしら???
こんばんは
残念なことですが、こういうことはしょうがないですね。娘にもよい勉強になったと思います。娘がいなくて夫は寂しそうでしたが、おいおい私じゃダメなのかい!って(笑)私も娘とショッピングなんかを楽しめるかと思っていたんですけどね。夫じゃー食料品を買いに行くだけですもの(笑)
トイレの臭いは半減くらいには解決できましたが、まだ日本のトイレとは比べ物にならないんですよ。これは、もう中国の臭いだと思って諦めていますけど。
大家さんの奥さんは、しっかりした方でした。雰囲気が日本人っぽいですし、まあ、私がかなり年上なので、気を遣って掃除してくれたのだと思います。年上を大事にする国ではあります。
そう うまくゆかないこともあるけど、次は うまくいくさ!!
ってね。そうやって、オジさんもオバさんも ここまで来ましたものね。
トイレの臭いを完全に失くすことは諦めました。
娘は、ホント残念でした。でも仕方ないです。こういうことはね。