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zoom RSS 1980年代 香港(15)ー単身者編ー

<<   作成日時 : 2018/06/14 09:12   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 19 / トラックバック 0 / コメント 4

 
 私が音楽活動を充実させた頃、工場長夫人、S夫人が相次いで本帰国しました。

 とうとう、創生期メンバーは、Y家族を残すのみとなりました。

 なんで、よりによってY夫人が最後まで残ったかね〜。

 「もう皆さんお帰りになって、私はひとりぼっちになったわ〜」
と、私の目の前でよくおっしゃるようになったY夫人でした。。。。 

  私、いますけど〜。



 と、同時に、会社は2人の新人を迎えていました。

 新人2名のうち、おひとりは、単身者でした。

 新人への対応は、Y夫人と私の役目です。
 面倒なことですが、単身者のお世話というのも私たちについてきます。

 そもそも社長が単身でしたので、工場長やY家族は、時々、社長をご家庭に呼んで食事を振る舞っておられました。

 単身者をお呼びするとなると、他の家族も漏れなくお呼びする習慣になっていましたので、ホームパーティーの規模になってしまいます。
Y夫人に言われて、私もみなさんをお呼びしなければならない状況に追い込まれました。

これが、若い私には大変なことでした。
作ったこともないローストビーフに挑戦したり、、、
結果、火の通しすぎで、なんだったんだかわからない料理になったり・・・
食材の買い出しだけでも大変なのに、好き嫌いの多い日本食好きな社長に合わせ、香港島の大丸まで買い出しに行かねばならなかったり・・・

 面倒ったらなかったです。

 張り切ってホームパーティーを繰り返していたY夫人ですら、最後の頃には

 「なんか、割りが合わないわよね。私たちばっかり大変な思いをして・・・。
  食材を買ってくるったって、元手が必要だもんね〜〜〜」

と。。。

 あなたが、悪しき習慣を作ったんじゃね?


 単身者のご家族が夏休みなどを利用して香港にいらっしゃいますと、そのアテンドも面倒なことです。
右も左もわからない人たちですし、電話がかかってきちゃえば逃げられません。

 新人単身者の奥様と2人のお嬢様方が夏休みを利用して香港にいらした時、

 
  「主人の部屋が殺風景で、お花でも欲しいと思いまして、、、
   どこで買ったらいいでしょう」

という、お電話がかかってきました。Y夫人より、若造の私に電話をしてきたわけです。
花市場を電話で説明するだけで事足りるはずがありません。

 「ご案内しましょうか?」
と、言わざるを得ない言葉の誘導に負けます。

そうなりますと、花市場だけでは済まないわけです。

 だいたいね、殺風景でもなんでも、よかろうが!!

 と、毒づきたい気持ちを抑えて、花市場にお連れいたしました。

 ワーワーキャーキャー言いながら、たくさんの花の中から、小花の鉢植えをお選びになりました。

市場のお兄ちゃんが、育て方、水やりについて説明してくれるのを、
私が日本語でご説明しましたら

 「アゼリアでしょ。わかるから大丈夫」
って。

 おいおい、、、少しは感謝してよ〜〜〜 

 ま、アゼリアを知らなかった私も私ですけど。


 それで終わるはずもなく、お食事にご案内し、最後はホテルまでお送りします。

 あの時のタクシー代とか、、、、


 ま、それはさておき、ご家族がいらしたということで、社長が「食事会をするぞ!」と音頭取りをなさいます。

 夜には歓迎会と称し、ホテルの高級中華レストランで、フカヒレ、カニ・・・贅沢三昧の食事会になります。



 翌日、Y夫人に呼ばれまして

 「なんか、単身赴任の方って、得よね。」

はい、おっしゃりたいことわかります。

単身者には、日本で家族へのお給料が出ます。本人にも現地でお給料が出るわけで、家族帯同者よりもトータルの収入はかなり上になります。その上、ご家族が来た!となれば、会社で食事会を開いてくれるわけです。
仕事中にほったらかされたご家族をアテンドするのは、私たち駐在員妻たちです。

さんざん私たち駐在員妻に世話になるだけなって、

ご家族は、旅行気分でホテルのプールでのんびりなさったり、おいしいものを食べ尽くし、

 「楽しかったわ〜」
と、お帰りになります。

 Y夫人のお宅にはお嬢様がいらっしゃいましたから、ホテルのプールに誘って欲しかったようですが、そこはお誘いもなかったそうで、文句タラタラおっしゃっていました。
私、そこだけはY夫人にご同情申し上げました。


会社の規定では、よほどの理由がない限り家族帯同が義務付けられています。
その単身者の方のお話では、ご高齢のお母様の介護があるという理由で、ご家族は帯同できないとおっしゃっていましたが、
当の奥様からのお話では

 「私、仕事をしているから。辞めると、帰国した時に復帰できないからね」
とのことでした。

 え? お母様は?? 
「母は同居しているわけではないけど、時々うちに来てもらって子供達のことを見てもらっています」
って。。。

話違いますけど。

それにね、仕事を辞めることができない、帰国後に復帰できないというのは、誰も同じです。どれだけ大層な仕事をなさっているかは存じませんが、私だって仕事を辞めて帯同し、帰国後の仕事がどうなるかなんて保証もありません。


 単身のご主人は、とても寂しそうでした。
ご家族が1週間ほど滞在されて日本に戻るのを空港まで送った帰りに、我が家に立ち寄られたこともあります。
男ながらに泣き言をおっしゃっていました。
私が市場で仕入れて来たマナガツオを味噌漬けにしたものを焼きまして、焦げちゃって、身が小さくなっちゃったようなお粗末なものを嬉しそうに召し上がる姿を見ておりましたら
、、、なんとも、私も泣けてくる思いでした。 

 私は、魚がうまく焼けなかったことで泣けてきたんですけどね。


 もう一人の新人も、なかなかの楽しいキャラで、、、

 その話は、また今度。


 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
>「もう皆さんお帰りになって、私はひとりぼっちになったわ〜」
>と、私の目の前でよくおっしゃるようになったY夫人でした。。。。 

>私、いますけど〜。

ここで爆笑しちゃいました(^O^)
いやはやもう・・・大変でありますね^^;
私が yu-mamaさんなら、絶対ノイローゼになってたと思います。

そんで、グチってばかりいるY夫人。
諸悪の根源のようなY夫人(笑)
今でも、お元気で お暮らしなのかな?

キーブー
2018/06/15 18:07
キーブーさま
笑っていただけて良かったです。
これ、笑いを取れないと、ただの悪口集になってしまいますのでね。

海外あるあるで、本当に人を送ることが多くて多くて、出会えば別れの繰り返しです。とくに長い期間を海外で過ごしますと、送る一方で置いてけぼり感は否めません。
たぶん、Y夫人も、同じ時期に苦労を共にした戦友たちを送り出し、取り残された感じだったのでしょうね〜。私なんぞ、新人ヘナチョコだし、友人と呼ぶには100年早いわっ!っていうところでしょう。

この方は、とくに寂しがりで、同じ人と常にべったり一緒にいたいタイプだったようです。こういう性格の方が海外で暮らすのは、とても大変だったろうな〜と思います。
私、野猿ですから〜(笑)

深田祐介の作品では、「女帝卑弥呼」っていうのが出てくるのですが、私は、友達に手紙で
「ここにも卑弥呼がいた!」
と、書き送りました。あの本を読んでいなかったら、落ち込み激しくノイローゼ状態になっていたかも・・・なってないか。

帰国後のおつきあいは、ちょっとだけあったのですが、その後、私がまた海外に出たことで連絡先がわからなくなり、どうされているやら・・・。
yu_mama
2018/06/15 20:48
海外だけでなく国内でも単身赴任と言うのは出来れば避けたいものですよね。会社方針が単身であれば問題は無いですが、そういう時相方が仕事を取るとき二人の間に隙間風が吹きますよね、特に男は。尤もこの方はとうに奥様から見放されているのかな、香港で良い女でも見つけて見返してやれよ!っと応援したくなります
サヤ侍
2018/06/15 22:09
サヤ侍さま
海外の場合には、義務教育の期間しか日本人学校がないこともあり、子供が高校生くらいになると単身を選ばざるを得ないことはあります。うちも、2度目の香港は単身赴任でした。それこそ子供の受験と母の介護が重なってしまいました。そういう年周りには、動きにくいですね。

ただ、お子さんが小学生で、奥さんの仕事が理由っていうのは、どうにも。。。会社としては、家族で行くことを推奨しているわけですし、ご主人にとっても子供と離れ一人で海外で頑張るというのは、お気の毒な気がします。

今の時代、夫婦ふたりだけだとしても単身を選ぶ方々がいらっしゃいます。妻が仕事をやめてしまうと、将来的に大変だという思いがあるのかな。。。将来への不安かな、と思います。
yu_mama
2018/06/16 01:06

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